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《散歩でさんぽ》 道草118号より

20181213 日更新

今年もあっという間に12月です。スーパーへ行くと、おせち料理の食材が早くも並んでいます。
私は一人っ子で尚且つ、田舎の長男の嫁という立場なので、おせちの重は実家の分と嫁ぎ先の分を二組同じものを作ってそれぞれに運び、お雑煮の下ごしらえも二軒分、お鏡さん、しめ縄も同日に準備という全部の準備が二倍のバタバタとした年末を結婚以来ずっと続けていました。
しかし昨年、実母が施設に入所してしまったので、今年は私のおせちを食べてくれるのが夫の母だけになりました。そして、その義母もこの春に他界。もう、どんなに美味しく棒ダラを煮ても、彩りよく盛り付けても褒めてくれる人は誰もいません。山盛りのおせちを作るプレッシャーからようやく解放され、作らなくても誰にも文句は言われない状況なのですが、楽になったのに拍子抜けしたような感じがして寂しいです。毎食出すお重に「またこれ?まだこれ?」といううんざりした家族の顔も、今年は見ないで済むように、思い切っておせちを作らない勇気を持とうかとも考えています。それでも、田作り・数の子・棒ダラ・クワイ・・う〜ん、美味しいモノばかりで・・作ってしまうのかなあ。
年末にもしおせち食材の売り場で私を見かけたら是非声かけて笑ってくださいませ。
今年一年、「音楽の散歩道」へのご来場を賜りましてありがとうございました。
皆様にとりまして新年が輝かしい年となりますように。来年もよろしくお願い申し上げます。                             東岸佐優里