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《散歩でさんぽ》 道草127号より

2019912 日更新

<散歩でさんぽ>
現代の社会問題を表すかのように、私も親から受け継いだ古い家を住むことなく2軒所有しています。誰も住んでいないとはいえ野放しにもできず、草の管理などの細かいことから屋根の修理に至るまでなかなか手がかかります。今住んでいる家を含めて三軒の管理をしているのですが、古い家は両方とも池のある前栽があり、松の木が植わっているので葉刈りも毎年頼まなければなりません。そこで先日もその内の一軒に職人さんに入ってもらいました。葉刈りは格安でお願いするので、私も職人さんと一緒に刈られた下草集めを一日やります。 職人さんが「BGMがあると作業が進む」と言われ、スマホとスピーカーを取り出し、音楽を再生してくださいます。「どんな曲流れるか」と私は興味津々でしたが、聴こえてきたのは海外のポップスやロック。そしてその歌たちに合わせるかのように木々のカットがどんどんと進みました。  夕方になり職人さんが帰られた後は、隣に建つアパートから焼肉の香りとともに、またまた次は大音量の洋楽が流れてきます。 そのアパートはブラジルの方が多く住まれるので、日曜は敷地にたくさんの方が集まり音楽を楽しみながら外でバーベキューをいつもされるのです。陽気に挨拶くださるブラジルの皆さんに手を振り挨拶を交わして、片付けがてらに聴こえてくるブラジルの曲をたくさん楽しみました。「お〜!自分の庭にいるのになんて刺激的!」 作業効率を高めるのには心地いいアップテンポの曲がとっても良いみたいです。  そういえば・・昔のアニメ「天才バカボン」のパパは植木職人でいつも歌謡曲を口ずさんでいたのが記憶にあります。世の中のスピードアップが求められるとBGMも変化するのかも知れません。  作業BGMってとっても大切と思った一日でした。
秋がようやくやって来ました。夜になると涼を感じさせてくれる虫の合奏が睡眠のBGM。この秋も充実した時をたくさんお過ごしいただけますように。ありがとうございます。 東岸佐優里