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《散歩でさんぽ》 道草124号より

2019622 日更新

ライヴに行きました。サザンオールスターズのファンクラブに入る友人からの誘いで福井ドームまでです。会場の近くへ着くと、さすがにサザンのファンの方はノリが違うようで、お揃いのミニのワンピースにブーツ姿のおじさんの団体やブリーフを被った人などがあちらこちらにいて、すでにお祭り騒ぎで盛り上がっていました。 友人がゲットした席は前から8番目。にわかファンの私はサザンのタオルを肩にかけてライヴ開始をワクワク待ちます。ほどなくライヴが始まり、天井から吊られた白の大幕が一気に落とされると、桑田佳祐さんがドーンと中央に現れました。驚いたのはそのオーラの凄いこと。Tシャツ姿の桑田さんが明らかに輝いたモノを会場に向けて強く大きく放っているのがビシビシ伝わってきました。歌は30曲を優に超えて終われば3時間近く。観客はその間ずっと総立ちで、手拍子はもちろんこぶしを振りあげ全曲一緒に歌います。今年、サザンオールスターズは40周年で桑田さんも64歳だそう。その分私が行った今までのライヴに比べると、ファンの年齢層はぐっと高いのですが、皆ずっとずっと応援して来た方々なのだろうなあと、桑田さんの気持ちになってみたりしてまた感動。しかし乍ら私は2時間をすぎると挙げ続けた右肩にだんだん痛みを覚える情けない始末で、見渡せばそんなことはもろともしない人たちの健康な姿の素晴らしいこと。「あと10年すれば高齢者施設もサザンの時代が来る」と転倒予防教室している友人に話したら、とっくにサザンの曲も取り入れているということで、一つのライヴで色々なことを感じ、考えさせてもらった楽しい機会になりました。 「音楽の散歩道」も生の演奏でテレビやCDには伝わりきれない演奏家の方の「何か」を感じていただける場になれば幸いです。 ありがとうございます。    東岸佐優里