＜散歩でさんぽ＞
映画を観ました。ふたり合わせて160歳の大人の物語「素敵なウソの恋まじない」です。あるアパートに暮らす老人ホッピーが階下に暮らす女性に恋をしてしまうのですが、シャイな彼は気持ちを伝えることができません。ある日、ペットの亀の成長が遅いと嘆く彼女を喜ばせようと、ホッピーは嘘のおまじないを教えます。呪文を唱えれば翌日からどんどん大きくなると言われた彼女はその言葉を信じて毎日唱えます。一方、彼は釣り旅行のために貯金していたお金をはたいて100匹の亀を飼い始め、彼女のベランダの亀をこっそり自分のものと取り替えていくのです。どんどん大きくなる亀を素直に喜ぶ彼女の姿に愛らしさを感じ、亀の入れ替え作戦にハラハラしました。恋に不器用だけど純情な主人公をダスティン・ホフマンが見事に演じておられ、ギラつきを感じさせない愛情は観ていてほっと和みます。ゆったりとバックに流れるジャズもすごく素敵。テレビでの映画鑑賞でしたが、それでも日常を離れ、時間と空間を越えた場所へスッと連れてってくれました。「いやあ・・映画ってホントにいいもんですね」です。読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋・・様々な形容がなされるほど魅力的なこの秋ですが、夜長は映画も絶対おすすめです。　　秋もあと半分、良い時間をお過ごしいただきますように。　ありがとうございます。　　東岸　佐優里