久しぶりに映画を観に行きました。タイトルは「オケ老人」。勘違いで演奏経験の浅い老人ばかりの交響楽団に入団してしまった主人公の奮闘を、杏さん主演で描いたコメディ作品です。楽団員にはクラリネットを吹く左とん平さんやチェロ担当の小松政夫さん、オーボエの藤田弓子さんなど個性溢れるベテラン俳優がたくさんいて、それぞれの役がぴったりはまり魅力的なので、観ているうちにどんどん物語に惹きこまれます。そのすっとぼけた感じがとてもチャーミングで、演奏シーンの熱演に面白くも心打たれました。随所に「老人あるある」が盛り込まれてクスッと笑えますし、最後はとても温かい感動に包まれます。「威風堂々」がテーマのように流れてくるので、この曲を聴いたらまたきっとこの映画を思い出してしまいそうです。「やっぱり好きなことをしとるのが一番じゃ！」「大好きなことぐらい思いっきり頑張りたい」という言葉たちが、観た日以来、いつも心にあります。音楽の楽しさと素晴らしさを新しい観点で教えてくれた映画になりました。
2017年ももうそこまでやってきています。新しい年「何かを夢中になって楽しめる」そんな瞬間が皆様にたくさん積み重なる一年になりますように。良いお年をお迎えください。　
ありがとうございます。
東岸　佐優里