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《散歩道でさんぽ》 道草88号より

201669 日更新

<散歩でさんぽ>
今年も夏がやって来ました。我が家は田舎なので毎年庭に蛍が来るのですが、今年はなぜか例年の3倍は多くて儚げな灯を十分に楽しませてもらえました。
ホタルと共に初夏の風物詩と言えば蛙の声。蒸し暑い夜、開けた窓からコロコロと聴こえてくるその大合唱に耳を澄ませていると、子守唄のような心地良い眠りに誘われてしまいます。そんな蛙の話。先日のこと、出かけようとする車のボンネットにチョコンと座る姿を見つけたのですが「どこかで飛び降りてくれるかな」とそのまま走り出し15キロほど先へ到着。車から降りてみると、そのまま屋根に乗っかっている姿にびっくりしました。驚かせないようにそっとドアを閉めて2時間のレッスンに向います。時々気にして窓ガラス越しに見ていると、まるで待っているかのようにピクリとも動かないカエルさん。そのまま帰る時間になったのですが「こうなればこの子の家族の所までもう一度連れて帰りたい」と思いました。今度はスピードを控えめに、できる限り信号待ちも避けて帰りました。やっとの思いで家に到着。急いで屋根を見てみると姿がない!「やっぱり途中で落ちてしまったのだ」と落胆する私。ところが驚くことに車の後ろ窓ガラスに張り付いているじゃないですか。その雄姿に感激しました。おそらく風を避けたくて車の後ろ側にまわったのでしょうが、そんな出来事がとても幸せな気持ちを運んでくれました。

次回の音楽の散歩道は7月14日です。次回のご来場も心よりお待ちしています。