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《散歩道でさんぽ》  道草81号より

20151118 日更新

<散歩道でさんぽ>
「さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ」や「わが身ひとつの秋にはあらねど」と昔の歌人が詠んだように、やはり秋はどこか寂しい感じがします。他の季節は「深まる」という表現はあまりしないのに、秋を「深まる」と表現するのは、夜が更ける時間が早くなっていくからなのか、木々が次第に色濃く変化するからなのでしょうか?そしてその分わたしたちの感受性が高まって、同じ物を観たり聴いたり読んだりしても他の時期とは別の感覚が生まれるように思います。まだまだ秋をこのまま楽しんでいたいと思っているのですが、今もう街の中は賑やかなクリスマスの飾りつけが着々と進んでいて驚きます。早足で過ぎゆく秋にやり残すことがないように・・・さあこれから、隠れた紅葉スポットを探してみたいと思います。                              
                                                       東岸佐優里