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《散歩道でさんぽ》  道草78号より

201599 日更新

<散歩道でさんぽ>
高齢化社会を反映してなのでしょうか、年齢による割引サービスをあちこちで見かけるようになりました。映画のチケットは夫婦どちらかが50歳以上なら格安ですし、携帯会社は高齢者優待特典を55歳からはじめています。また旅行会社は50歳以上からの割引旅行も多く用意しているようです。  先日、友人と訪れた飲食店での話。その料金設定が面白く、40代以下、50代、60代、70代以上という年齢別料金に設定されていたのです。もちろん安く食事はしたいのだけれど、歳より少しでも若く見られたいのが女心です。注文する時に友人と「どうする?そんなお歳に見えません。証明できるものを提示してくださいって言われるかもよ~。」と厚かましい心配をしながらドキドキ注文。すると あっさりと「かしこまりました」という店員さんの言葉に拍子抜け、ふたりで顔を見合わせて大笑いしました。「そう見えるだろうとはわかってたよ~わかってたけれど・・・求めてる答えはそうやないねんなあ」という感じ。安堵と少し残念な気持ちが入り混じったこそばゆい感じがしました。女心と言えば昔からことわざでは“秋の空”と例えます。 猛暑の続くこの毎日、だんだん秋空への憧れが強くなってきました。                            
                                                      東岸佐優里