topics

《散歩道でさんぽ》 音楽の散歩道会報 道草72号より

2015315 日更新

先日、たまたま観ていたテレビから、北海道で大きなカニを頬張る人の映像が流れてきました。次々と試食する姿に家事の手を止め見入ってしまいます。もう何年食べていないのだろうと考えたり、「そうだ北海道、行こう」という斬新なキャッチコピーが流行ったのも思い出しました。いくら思いを馳せても行くには遠い北海道。そこで「カニの方に来てもらおう」とネットのお取り寄せで早速を注文しました。清水の舞台からものすごい勢いで飛び降りてはみたものの、元が貧乏性なので「家族みんなで温泉へ行ったと思えば安上がりだ。」「入院していることを思えば・・」などと商品到着までの間は沢山の言い訳を自分にしてしまいました。 配達の日、朝は家族に「今日は早く帰って」と送り出し、午後は“焼く”蒸す”鍋“など準備万端でワクワク待っていました。そうして夕方にカニ御一行さまが到着。それには1枚の注意書きが添えてありました。「本来の美味しさを味わうために1日かけて自然解凍」と。「え~っ。今晩はカニと違うの~?」という落胆する家族の声。何杯ものカニを横目に全員で卵かけご飯をすすった夜になりました。北海道では流氷も終わりを迎える頃になったようです。滋賀も本格的な春が待ち遠しいです。

次回の音楽の散歩道は4月9日。満開の桜の中をお越しいただけそうです。

東岸佐優里