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《散歩道でさんぽ》道草63号より

201459 日更新

 希望に胸をふくらませて入園・入学した子ども達は、お友達がたくさんできはじめている頃かなと思います。「一年生になったら友達100人できるかな」と歌った まどみちお さんの可愛らしい歌詞が思い出されます。後々、幼馴染になるであろうこの頃の友達は、良くも悪くも真っ向からぶつかり合う関係で、大人になると貴重な存在になります。
 互いの環境が変わっても、当時の呼び名で呼ばれると、気持ちはすっかり子どもの頃に戻り、「この人の前でいい格好しても通じないなあ」と思いますし、それだからこそ、話していると気持ちがとても和みます。
 先日、甲良町へトーンチャイムの演奏に出かけました。プログラムが終わり皆さんとお茶を頂く折、私は一番前に座っておられた二人のご婦人とご一緒させていただいたのですが、お肌ツヤツヤで元気な笑い声のお二人が「私ら共に95歳。幼稚園の時分からずっと一緒なんや。」と教えてくださいました。まあ、なんて羨ましい。ずっと近くに住み一緒に仲良く歳を重ねる二人は、きっと姉妹以上の思いがあるのだろうと思いました。帰り際にお二人に握手をお願いすると「また会おうな。あんたも元気で頑張りや」と力強く握り返してくださいました。その感動が忘れられません。
 小さい頃から友達っていいな。
 めったに会うことがなくなった幼馴染たちですが、
     よしみちゃん、たかちゃん・・・他に誰がいたっけ?
 と指折り数えて思い出しています。